ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.10 )
- 日時: 2009/12/01 20:19
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
日が経つのは…早い。
11月 5日 早朝
私は、美希と2人で電車の座席に座っていた。
家族には誰一人、このことを話さなかった。
心配されるのもあるし、それより先に反対されるから。
でも、やっぱり言ったほうが良かったかもしれない。
何か、何にも考えないで来ちゃった。
舞が今日、持ってきたものは、携帯、本、銃、携帯の充電器、ipod、学生手帳、書類、お財布、お菓子、ジュース。
遠足に行くかのようだったが、遠足に銃はいらない。
「 そういえば、舞、何で制服にカーディガンで来たわけ ? 」
「 ん ? あ、これはね…私服より制服のほうが好きだから。」
「 …ホンット変わってる。ふぁいばーって。」
「 その呼び方やめてってー !」
そのまま、二人はいくつもの電車を乗り 駅を出たり入ったりした。
そして 〝目的地〟へ着いた。
「 美希…ちょっと早くつきすぎじゃない ? あと五日もあるじゃん ! 」
「 な…そんなこと…予想外だったのよ !こんなに早く着くなんて !」
確かに、私もこんなに早く着くとは思わなかった。
「 …どうしよっか。あと五日。」
私達二人は、空港付近のホテルで五日を過ごした。
貯金箱の中にあるお金をすべて持って来た為、結構な額になったが、ホテルの食事は食べずに極力節約した。
そして、十一月十日 夜 十一時 いよいよ明日に迫った。
「 じゃあ舞、私は寝るから。電気消すよ。」
「 うん……。おやすみ。」
そう言って、目を瞑った。
でも 眠れなかった。今日に限らずだけど。
「 ………美希、おきてる ?」
「 …うん。」
「 ねぇ、大丈夫かな ? 明日。」
「 …考えたって仕方ないんだから、寝よう。舞。」
「 そうだね。おやすみ。」
確かに、考えたって仕方がないんだ。
嫌でも明日は来る。
朝は待ってくれない。
私は目を瞑り、深い眠りについた。