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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.12 )
- 日時: 2009/12/01 20:20
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
心臓の音がやけに大きく聞こえる。
「 舞、携帯でクリックしたページを開いて見てみよう… ? 」
「 …そうだね。」と美希は短く言った。
空港の中に入り、すぐ携帯を開いた。
ゆっくりと画面をスクロールしてみてみる。
メールや着信履歴はない。
美希の携帯画面も同じで、特に何もない。
「 まさか…嘘じゃないよね。ここまで、来たんだから。」
いや、そのまさかもありえるかも。
やっぱりただのいたずら… ?
そうだったとしたら……。
「 いや、まだ待ってよう。分からない。」真剣な顔つきで地面を見つめた美希。
「 でも、どうすればメールとか…」
「 …舞、周りを見て気がつかない ? 」
「 え…。」
何が…
普通に人が歩いている空港の中。
人…
歩いている、人…
「 子供が多い ! ! 」
「 そう ! やっぱり、私達だけじゃない…。」
「 でも、子供だけで此処まで来れるわけないよ。」
「 近くに大人がいるでしょ。きっと家族に決まってる。それに遠くで見ているとか。」
なるほど。
美希、すごい…
確かに、ほとんどの子供(といっても十三歳位が多い)が携帯を見ている。
不思議な光景だ。
そのとき、自分の携帯かばんの中でブルブルと震えているのに気がついた。
すると、ほとんどいっせいに周りで携帯から鳴り響く音楽が聞こえた。
「 舞、別のところ移動しよう。」
確かに、と思い無言でうなづき 飛行機の見えるガラス張りの部屋へ入った。
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