ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.14 )
- 日時: 2009/12/01 20:21
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
「 舞…あんた、顔色やばいよ ?」
「 …だって……。」
「 どうする…警察 ?」
「 ちょっと、こんなところで警察なんて言わないでよ…。」
そういえばと思い、前を見ると舞の座っている前の椅子には同じ年ぐらいの少女が。そしてその左隣に青年。
青年は外を眺めている。
いや、そんなことはどうでもいい。
少女がしきりに、携帯をパカパカと開いては閉じている。
もしや…彼女も… ?
恐ろしい。恐ろしすぎる。
前に敵がいるなんて…。
美希に耳打ちでそのことを話した。
美希はなるほどと言った表情で聞いていて、突然その少女の前に立つ。
「 あ、美希…」
「 あなた ! ! あなたも参加者なの ?」
単刀直入…お前…。
みていられない…初対面の人に…。
少女は、顔を上げてつけていたカチューシャのような形の真っ白いヘッドホンをとる。
雪のように白い肌に、黒い大きく開かれた目に同じく墨のような黒のベリーショートヘア。
そこにショッキングピンクカラーの濃いパーカーを羽織っている。
「 私…ですか ?」
「 ええ ! ! そうよあなた ! 」
女王様か。
ヘッドホンとってんだから聞こえるだろうに…。
「 えっと、はい。」
「 じゃあ同じ参加者ってわけね。よろしくね。私は美希。こっちは友人の舞。 」
「 は ?」
なにどさくさにまぎれて紹介を…。
しかも本名…。
やっぱりお前…。
「 どうも…。舞さん、美希さん」 そういって微笑んだ。
かわいい ! めちゃくちゃかわいい !
いいよね、笑顔の似合う子は…。
ていうか、何考えてんだろう私。
「 こちらこそ。」といって軽く舞はお辞儀した。
「 私は恵梨です。こちらは、祐樹…兄です。」
「 え…お兄ちゃん…なの ?」美希は本気で驚いたようで聞いた。
「 はい。話すと長くなりますが…いろいろあって。」
妹と兄。
二人がクリックしたというのか ?
やはり似るのか、そういうところも…。
「 妹と兄か…。うむ。そういえばふぁいばーも兄いたよね ?」
「 わっ馬鹿 !!!!! 何を言って…」
こいつ…ふぁいばー言いやがった。
沈黙。
恵梨は笑顔を浮かべて言った。
「 ふぁいばーさん! 知ってますよ。ネットの ! !」
「 あぁ…いや…。」しどろもどろしてしまった。
後で見てろよ、美希…。
「 そうですか、実は私。ネットでの名前は〝エリ〟そのままです。
で、お兄ちゃんが〝ステハンですが@七誌さん〟です。」
「 え…。」
「 え…。」
エリって、、、話したことある。
ステハンは…もっとある。
そのとき飛行機が轟音で飛び立っていった。