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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.26 )
- 日時: 2009/12/01 20:29
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
私達は それから二週間を過ごした。
食べるものも元々あった為困るということは無かった。
奇跡的に生き延びた、というのか。
特に四人はこの二週間でどこか変わったということも無く、しいて言えば家が散らかった位。
ただし、いつまでもこの家にいるわけにはいかないのだ。
それは誰もがわかっていた。
久々に、舞たち四人は外に行き、これからのことについて話し始めた。
「 もう私、これ以上はお金使えないよ ?」
ため息混じりに美希は首を左右に振りながら言った。
「 まぁ、1番手っ取り早いのは俺が働くって事だが……。」
「 でも…でも、祐樹が働いたとしようよ。もしその間、私達が誰かに追われてたらどうするの ?」
「 …そもそも、祐樹に頼るのも悪いよ…。」
とうとう、ここまでかな。
ゲームの進行状況は、スタート前と変わらない。
誰一人として、銃を使うようなことはいまだ無い。
だが、あの空港のときを抜かせばの話だ。
四人で空港を出た後、会ったあの銃発砲事件のことだ。
舞はその後、携帯からウェブのニュースを見て知ったことだが発砲したのは十四歳男子中学生。
このサバイバルゲームに関わっていたのは明らかだが、警察はそのことに関して調べていないようだ。
呆れた。
確かに、郵便で届いたというのが事実でも信じる大人は少ないはず…
発砲した少年は友達と何かが原因でもめる事となり、むかついたので銃を出したとのこと。
そのとき誤って引き金を引いてしまい、友人らの足元に撃ってしまった、ということだ。
何が誤ってしまっただよ…
殺してたらどうするんだか。
「 このまま、ゲームが続くということは無いですよね。何かイベントを起こすみたいですし…。」
恵梨が言ったとき、ちょうど携帯から音が鳴った。
舞は嫌な予感がしながらも、メールを開いた。
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