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Re: >>>  ア   ク   セ   ス >>>> ( No.49 )
日時: 2009/12/01 20:42
名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)

 「 どういうこと ! ダルシー !待って !」



  訳が分からない……

  

  ダルシーは何で此処にいるの ?

  撃った人は誰… ?


  誰にダルシーは電話をかけたの ?


  ——分からないことだらけじゃん…


二人は走り去りながら、賑わったデパートの中に入った。



 「 …はぁ…とりあえず……何から聞きたい ?」


 エレベーターに乗り込み、すぐさま最上階の休憩所の様な所に着いた。



 「 全部。全部話して。…私も話すから 」

分かった、と頷くとダルシーは細長いソファに身を投げ出した。


少しして、ダルシーがきりだした。


 「 私はBBRの仲間になったの。すべての参加者と舞の為に 」


  仲間…

  こんな言葉、聞きたくない、今聞きたいのは——

 「 —最初、結構前に舞の親友に誘われた。断ったら、その時のゲームの勝者も敗者も関係なしで殺すって言われてね」
 「 私は断らずに仲間になった。そうするしか、ないでしょう ?」
 「 …今日、違反者狩りが開始されたよ。そしたら、このゲームの犠牲者はもっと増える」


  分かってる、そんなこと

  嫌でも分かってる……

 「 私は、BBR達を仲間とは思ってない。本当の仲間は、他にいる 」

 「 え…、えっ……ダルシー、何を——」 

 「 参加者の中にも何人かいるよ、私の仲間が。」


 
  仲間———。


 「 私は仲間に入って、ゲームの情報を本当の仲間に伝えていたの。
   勿論、舞、祐樹も仲間の一人。何かと連絡取ったりして、
   なるべく参加者の少ない所を教えたりとか、後、彼に武器を渡したのも私。
   他にも、何十人かいる。
   その中に舞、あなたも入って欲しい 」

突然何を言い出すのかと思えば、仲間についての話だった。


 「 …仲間で、何をするの ?」


 「 BBRとその仲間を捕まえて、このゲームを終わらせる。
   …今日、違反者狩りで舞に会えたから良かった…。
   中々このことを言うタイミングが無くて困ってた。
   手の負えなくなる前の今のうちに、このゲームを終わらせないと… 」


  反逆……?


 
  このゲームを、終わらせる。強制終了。


  今、犠牲者の人たちが、参加者が望んでいること…それはこのゲームの終わり。







 「 …私、入っていいの ?」





微笑を浮かべ、ダルシーはゆっくりと頷いた。

そして、背後に誰もいないことを確認して言った。



 「 じゃあ、準備はできてる。舞、簡単に説明するからよく聞いて——」