ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.50 )
- 日時: 2009/12/01 20:42
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
ダルシーが言った事を今、まとめるとこうだ。
・明日の深夜、仲間全員が集合したら、BBR達のいる場所へ攻め込む。
・当然、相手に容赦はいらず、最低限武器の使用はしないということ。
・捕まった違反者がいたら、開放する。
・ゲーム主導者をさがし、仲間とともに捕獲。反省の色が見えなければ、殺害も良し。
・三チームに別れる。攻め込むチーム、違反者を解放するチーム、主導者を捕まえるチーム。
・警察が来たら、どんな状況でも逃げること。
ダルシーに事細かく説明された舞は、少々戸惑った。
美希がいるかもしれない…でも…迷ってなんか
「 迷ってるぐらいならやめて置いた方がいい。
この先の人生、銃を使ったらもう普通の生活は出来ないと思って。
…舞、参加しなくてもいいよ、別に——」
「 行く、行かせて…だって、私も主導者の人に聞きたいことがあるし… 」
そもそも、このゲームの目的はなんだったのか ?
「 …じゃあ、本当にいいの ?」
「 うん、いい 」
ダルシーもこれ以上は聞かなくなった。
「 とりあえず、仲間を集合させるから。
…多分、時間かなりかかるから…明日になるけど…
じゃあ、舞、仲間に会いたい ?」
「 うん。 会ってみたいかも… !」
「 じゃあ…とりあえず、仲間の所まで行くのが問題…。ちょっと待ってて」
そう言うと、ダルシーは自分のバッグの中から携帯電話を取り出し、耳に当てた。
うまくいくかな…
いや、
うまくいかせないといけないんだ…私達が。
「 …もしもし ? さっきは助かった。……うん、デパート付近を…お願い。…はい 」
ダルシーは携帯をしまいこみ、バッグから銃を取り出した。
一般人の目の前で。
「 デパート入り口に行ったら二人、仲間と合流する。そしたら私に着いて来て、いい ?」
こくこくと頷くと、急にダルシーは疑わしい顔をした。
「 まさか…銃捨ててないよね… ?」
「 なっ !なんで捨てるの…ほらあるよ… 」
「 舞なら捨ててもおかしくないし…じゃあ何時でも撃てる様にしといて」
鞄の奥底から銃を取り出す。
二人はなるべくライフルを見られないようにしながら、エレベーターを待つ。
冷たい感触。
ざらざらとした感じに、ズンと重い。
人を殺すものがこの重さ———
「 舞、舞 ! はやく乗って」
気がつくとエレベーターの扉が開いていた。
どきどきする。
何を緊張しているのか…
私は誰かを殺すのかな
また
ううん。違う——
今度は、自分の為じゃない
何かのために銃を持っている。
でも、誰だろう。
人なのか ?
ものなのか ?
そもそも、
守るようなもの、持ってたっけ———