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Re:   絶望生活 ( No.9 )
日時: 2009/12/05 16:02
名前: †‡黒榊 麗弥‡† ◆O8ZJ72Luss (ID: SSNg/Zhu)

「…とりあえず、クビになる行いをした覚えがないという事です」
(お前になくても俺はある…)
「上杉ッ!!今日のお前はなんだ?!いつもと違_______」
男は手を差し出した。手を顔の直前で止められ、直江さんの言葉が
途切れる。この男にとって言われたくないことだったのだろうか?
「やっぱり個室で話しましょう。ここでは迷惑になる」
(誰のせいで迷惑になってるんだ…)
「いいですか?」
「分かった…」
ため息をつき、あきれたように言う。…というかあきれたように
言わないわけがない。
「こっちへ来い。今は誰もいないだろう」
そう言うと直江さんは踵を返し手招きをした。
「はい。分かりました」
その男は微笑んだ。…絶対その下に何かある。
直江さんの顔がまた引きつったような気がした…。
          †
直江さんが行った場所は掃除用具庫。確かに人気が少ない場所と
しては最適であろう。
「ほぉ…掃除用具庫ですか。これまた随分と人気のない場所です
ね」
そう言うと男はあらためて
「さて_____」
男は直江さんに近づいた。