ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 美香の事件簿 ( No.40 )
日時: 2009/12/06 17:29
名前: ♪*月琉姫*♪ ◆NpejqFNEy. (ID: lerfPl9x)
参照: 持ち名『東京葉月』『ルルー』『神無月』『夢猫日和』ですけど… 多くねぇ。第一、この名前は苦労したんだ。変えすぎだよっ!

第五話 探偵として…【バッカラーノ】偏

〜バッカラーノ目線〜

あの時、山田さんの目は困っていた。俺は探偵として、放っておけない。

いや、人間としてかもしれない。学校ではひょうきんとしているが、今はしっかり者だ。関係ないか。

山田さんは、どうして俺に心を開いてくれないのだろうか?
正直、俺は不安だ。同じクラスの女の子が泣いているからだ。何があったのだろう?

どうして、俺には打ち明けてくれない?

日本人じゃないからか?

その理由もあるかも知れないな。
でも、山田さんは不思議な人だ。女子が騒いでいるときに冷めた表情で読書をしている。そして、男子が騒いでいると読書をやめて、男子のほうにいく。

普通の感覚では出来ないはずだ。誰かが言っていた。山田さんは単に「変人ガリレオ」。だって成績は普通より上らしいが、噂に聞くと回転が速く、頭が良いらしい。

そんな、山田さんが泣くなんて、俺にはありえない。クラスメイトから、聞くとさ。学校で一度も泣いたことがないらしい。逆に泣かせてたみたいだ。

俺は外見しか見えないから、こんなことを思うかも知れない。中身はきっと苦労していると思う。偶に、暗い顔をして、学校にくる。

これは、どんなことか分からないが…

山田さんを助けたい。困っている人を助けるのが、探偵だ。事件を解決するだけじゃない。

続く