ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 美香の事件簿 ( No.45 )
日時: 2009/12/06 17:34
名前: ♪*月琉姫*♪ ◆NpejqFNEy. (ID: lerfPl9x)
参照: 持ち名『東京葉月』『ルルー』『神無月』『夢猫日和』ですけど… 多くねぇ。第一、この名前は苦労したんだ。変えすぎだよっ!

第十話 探偵を辞めた美香

やめていいですか?

星たちにささやいた。

でも、答えは返ってこなかった。

私はもう、やめると決意しました。探偵水木かおる、ただいま持って、引退します。

「あぁ。山田さん!」

うしろから、声がした。私は後ろをみた。同級生の三日月あすかだった。あすかさんはIQ200の頭を持っているという噂があって、誰も近づかない。

「三日月あすかさん。どうしたの?」

「あのさ、伝えたいことがあるの…」

「何?」

「もう、そろそろ夏休みじゃん。一緒にどこかに行かない?」

「でも… どうして、私なんかと?」

「理由なんていえません。返事は学校でね。じゃね」

あすかさんは走って行った。

私は返事はNOにしようかと思ったけど、YESにしようと思った。もう、探偵ではないから…



じゃあね。水木かおる…



その時、私は頭の中に様々な人の声が聞こえてきた。


≪ったく。おせえーな。麻実のやつ≫
≪仕事めんどくせいな。金の為とはいえ…≫
≪三丁目の爺さんとはやりずらいわ≫
≪芸能人の綾乃さん。ぶりっ子してて、めっちゃっ、きもいんすんけど…≫

何これ?

探偵をやめたと思った瞬間、途端に聞こえた。

これって、よく超能力漫画である…あれ?

テレパシーがコントロール出来なくなったんだ。私は探偵のときは真剣に集中していて気付かなかったんだ…


これが、人々の声だと聞くと悲しくなってくる。

私は、夢中で逃げ出したくなって、走った。

続く