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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 美香の事件簿 ( No.46 )
- 日時: 2009/12/06 17:34
- 名前: ♪*月琉姫*♪ ◆NpejqFNEy. (ID: lerfPl9x)
- 参照: 持ち名『東京葉月』『ルルー』『神無月』『夢猫日和』ですけど… 多くねぇ。第一、この名前は苦労したんだ。変えすぎだよっ!
第十一話 コントロール
〜美香目線〜
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人間の心は恐い。
っと、よく。誰かさんは言ったもんだ。
それが、分かっていたら、私は超能力を開花させないし、目覚めもさせない。大体、超能力は普通の人間が持ってはいけない。
ばれたら、化け物扱いにNASAの実験材料だ。
こんなの持つのが間違いだった。
私は、ジンクスや占いやおまじないを信じないし、神様が実際にいるとも信じない。
…なのに、どうしてこんな能力を持ってしまったの?
美香の心日記————————————————————
私は家に帰って、日記帳に自分の気持ちを書いた。
整理をしたかった。
集中をしないと、いろんな人の声が聞こえてくる。入ってくる。今も入ってくる。
≪五丁目の婆さんが、不治の病にかかったのか〜 嬉しいかも〜≫
≪あそこの○×警察署の副所長ってさ、かっこいい〜≫
≪雅雄樹、うざいんだけどー。死んでくれないかな?≫
≪あいつらに死んでほしい≫
人間の心の中の汚さを知った。
綺麗さもあった。
≪五丁目の婆さん大丈夫かな〜≫
≪あいつにこくっちゃっお!≫
でも、これぐらいだ。
こうなっているのは、コントロールが利かなくなっている証拠。
もしかしたら、探偵をやめたから…
っと、思ったけど。私だって、やんちゃなおてんば少女だ。
探偵をやらないと、いけないのかな?
「美香〜 夕飯よ」
「今日はいいよ」
「美香。今日は珍しく家族全員揃っているのに…」
お母さんが困ったような声をした。
家族全員が揃っている?
「珍しくって、何が〜」
「美香、実の兄も忘れたの?」
「実の兄?」
「美香と一歳上の海斗だよ。放浪癖があって、なかなか帰ってこない兄さん」
誰だろう?
続く
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