ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 美香の事件簿 ( No.49 )
日時: 2009/12/06 17:38
名前: ♪*月琉姫*♪ ◆NpejqFNEy. (ID: lerfPl9x)
参照: 持ち名『東京葉月』『ルルー』『神無月』『夢猫日和』ですけど… 多くねぇ。第一、この名前は苦労したんだ。変えすぎだよっ!

第十四話 突然に…

〜美香目線〜

≪海斗さん?≫

私はきゅうりの漬物を食べながら、呼びかけた。海斗兄ちゃんは動揺したらしく、手が止まった。

≪海斗さん。彼方はいつから、テレパシーが使えていたの?≫

海斗兄ちゃんは、きゅうりの漬物を食べながら、必死に答えを返してきた。

≪え、えっと… 俺さ、放浪癖があって… ちょうど、長野の浅間山付近の軽井沢に着いたときから、急に人々の心の声が聞こえるようになったんだ。それが、どうかしたのかい? 香織ちゃん?≫

≪私が、テレパシーや超能力が四年生のときに目覚めたの。私、器用だからさ。約二週間でコントロールが出来るようになったの。それから、しばらく使えたときに使えたんだけど… ある、決心をしてからコントロールが利かなくなってきたの。でも、テレパシーだけだったの… テレパシーのコントロールが出来なくなって、次々に人々の心の声が入ってくる…。そこで、私は思ったの…。光華市には超能力者は少ないし、例えいたとしてもコントロールが出来る人が大体だからね。それに、朔菊小には超能力者は私、合わせて三人かな? それで、コントロールが下手な人が来たと思って…≫

海斗兄ちゃんは唖然としている。そして、私は海斗兄ちゃんの心を読んでみた。

《俺が香織ちゃんの超能力を狂わしている…》

海斗兄ちゃん…


私は早くご飯を食べた。原因が分かったからだ。

「ごちそうさま」

私は玄関に行き、こっそりと自分の靴を取った。そして、自分の部屋に行った。鍵をしめた。

そして、私は外をみた。今日は満月だった。窓のカーテンを閉めた。

「美香〜。ここか?」

海斗兄ちゃんが来た。

私は無視した。

でも… お兄ちゃんはドアを開けた。

「美香〜」

私はもう、どうでもよかった。お兄ちゃんは超能力者だから…

私は頭に浅間山を念じた。

そして、私は瞬間移動をした。

続く