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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 2, ( No.2 )
- 日時: 2010/03/10 19:13
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: f7lRTJvX)
「冥界……天使?」
私がそう言うと、目の前の黒い天使は満足そうな笑みを浮かべて、少しだけ見下すような姿勢を緩めた。
「そ、要するに死んで逝く人間を冥界に連れて行く天使の事」
「それは……死神じゃないの?」
確か、死神と呼ばれるものも同じような事をしていると聞いたことがある。その事を伝えると、彼は驚いたように目を少し大きくし、その視線を少し此方に近づけて言った。
「死神ぃ?違うって。それはお前ら人間が勝手に作った偶像だろ?」
「そう…なの?」
彼は、まるで悲しんでいるようにため息を付き、その後にさもそこに椅子があるかのように空中に座るような姿勢をとった。
「そうだよ。まあ、「冥界天使」は知られてはいけない存在だから仕方ないけどな」
「知られてはいけないって……」
「ん?何なら「冥界天使」がそうなった話を聞かせてやろうか?」
私が頷くと、「冥界天使」と名乗る彼も満足げに頷き、少し考えるような間を開けてその物語の始めを口にする。
_____全ては、一人の天使が大罪を犯してしまった事から始まる______
口調を変え、目を閉じてまるで自分の体験を語るように、彼はその話を語り始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
台詞多くなるなあ……
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