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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.44 )
- 日時: 2009/12/19 16:06
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
面倒くさい……
誰かが.殺.さ.れた事を今になって報道してどうする————
淡々と歩いていき、祐樹はマンションを出て行った。
近くには三人の警察官が待ち構えていた。
ここぞとばかりに出てきた祐樹を見て迫ってきた警察官は、わざとらしく言った。
「 あぁ ! 調度よかった ! 君、この辺で銃声が聞こえなかったかな ?」
銃声———ねぇ———。
「 ああ ! やっぱり銃だったんですか ! ? 」
「 何か知っているのかな ?」
馬.鹿.。
釣られたな———。
可笑しいのを堪えて、祐樹は思い出す仕草をした。
「 えっと……確か、あっちの方で何か凄い音がしたんです」
「 そうか——君、ちょっと話が聞きたいのだが———」
そう来たか———
「 あ ! ! ! ! い、今、誰か居ましたよ ! !」
「 どこでしょうか——」
「 こっちです ! ! 来て下さい ! ! !」
「 ちょっと待ちなさい ! 危ないから———」
その場に居た警察官三人もろとも祐樹に着いて行った。
すかさず祐樹は先ほど〝あっち〟と答えた所は、香奈の居る場所とは程遠いところだった。
後はあいつらに任せるか………
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「 うぉーすげぇ……警察が束になって反対側に向ってるぞ……」
「 あんなに簡単にいくなんて———」
涼は窓に張り付いて、小さく見える警察を目で追っていた。
「 そろそろ行く ?」
舞は口に出した。
そうでもしなければ、誰も動かない気がしていたのだ。
祐樹がせっかく囮になってくれたんだから……何としてでも、香奈を連れてこないと——
真っ白い包帯で巻かれた片手を見て、玄関へ向った。
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