ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.52 )
- 日時: 2009/12/26 17:58
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
「 ……え、何 ?」
「 お前は仲間じゃないから知らなくていいんだ——」
「 ちょっと待ってくれ、俺も入れてくれよ !」
「 何でだよ ! 敵だった奴を仲間にできるか ! ! 」
怒鳴り散らす涼に、縮こまる間崎。
「 とりあえず、連れて行こうよ——」
「 おいおい……ちょっと待てよ舞……」
「 いいじゃん ! 敵か見方かは後にして、早く香奈を探さないと…… !」
舞の言葉を聞いて、涼はしぶしぶ了承した。
「 ありがとうございます……本当に——」
「 とりあえず、遠回りしてでもさっきの所に行かないとね」
感謝する間崎の言葉を遮り、舞は携帯で地図の画面を出した。
駄目だ———遠回りすぎる……もうどうしようっていうの——
涼も舞の携帯を覗き込んで溜め息をついた。
落胆する涼と舞を交互に訳もわからず見ていた間崎は、さっと後ろを振り返る。
その時、背後が何となく明るいことに気づいた舞も振り向く。
後ろでめらめらと一台目の車が燃えていた。
それだけではない。
細い路地から溢れんばかりの人がどっと出てくる。
しかし、何処へ行くのかと思えばこちらへ全員押し寄せてくる。
「 何———」
何なのあれ
あれ—— ?
危険だと同時に思った舞達三人は涼を先頭に正面へ走り出した。
走り出したと同時に舞の手の内の携帯からメロディが流れ始めた。
誰だよもう———
「 今忙しいんです———」
『 舞 ? 沙紀だよー』
怒鳴りつけたい衝動に駆られるが、それを押されてゆっくりと涼に着いて行きながら尋ねた。
「 沙紀、私今すっごーく忙しいの。だからおしゃべりはまた後——」
『 そんな事じゃなくて ! 今さっき知ったんだけど、やばいんだよ』
『 うちら、.指.名.手.配.になってるんだよ ! !
.事.件.関.係.者として、.人.殺.し.として !
捕まえたり情報とか警察に教えるとお金とか貰えるっぽい』
「 だからか———」
『 取り敢えずそれだけ ! じゃあね———』
「 え、ちょっと——」
ツーツーツー・・・
ということは———
私達は金か———