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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: *。___Bloody rose ( No.2 )
- 日時: 2009/12/12 10:46
- 名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)
*。Ⅱ 選ばれし者
ここは、ルージュの森の入り口である村。名は、[夢想村]
この村には、約60人程の人々が暮らしている。
今村の住民は、徐々に減りつつあった。それには、ルージュの森が関係している。
夢想村では一年に一度十五夜の夜、選ばれた一人が森へ入る。
ルージュの森へ捧げるために……。
これは、何百年も前から続いている儀式。捧げなければ……どうなるかはわからない。
過去に一度あったようだが、古文書ではその部分だけが破りとられていた。
選ばれるのは老若男女を問わず、ある年はよぼよぼのお爺さんであったり、
ある時は小さな子供であったりした。
そして、それがどんな人物であろうとも、二度と村にその姿を現すことはなかった。
選ばれることを恐れた者は村を出ていき、選ばれることを誇りと思う者だけが残された。
今年もまた、その者が選ばれる。
男かもしれない、女かもしれない、老人かもしれない、子供かもしれない。
今、これを読んでいるあなたという可能性も勿論あるが……。
さあ、選ばれるのは……誰?
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