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第１話

キーンコーンカーンコーン

『下校時間が過ぎました、教室に残っている人は────．．．』

ざわざわ

「何？早くない？」「帰っていいの？」

『六年生は残るように』

「は！？」

「愛子〜」

ハッ！

「な・・・に」

「変だよ〜」

話しかけてきたのは高奈良　知恵

「六年だけ残れっていうんだよ〜？」

「ふぅーん」

「もぅ！変だと思わないの？」

「別に」

「なんでよ〜！！今日は１００年に一度の大量殺人の日だよ！？早く家に帰りたいじゃんっ」

「そーだね」

「もー知らんっ」

ブァッ！

「？」

「何・・・なんか急に静かに」

「なんだよ！外の音とか聞こえない」「何〜！？」「キャーッ」

バチンッ

！？

・・・停・・・電？真っ暗

「何も見えない・・・誰か電気」

「ブレーカーが落ちたのかな〜？こんな時にさっ」

ピ・・・ピピピ

パッ

「あ！ついた〜」「よかった〜」「もー・・・」

「おい！！あれっ！見ろよっ」

ザワッ

何──────・・・？