ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: —か く れ ん ぼ— ( No.2 )
日時: 2010/01/17 18:42
名前: 闇琉 ◆pIJxainEKo (ID: WqQqUpsO)

■プロローグ


あの日、一通の手紙さえ来なければ・・・
 あの悲劇のかくれんぼはなかったかもしれない——

2009/January

『奏蓮ー!今、手が離せないからポスト見て来てー!』

 夕飯の材料を包丁で切りながら、少女は言う。
奏蓮と呼ばれる少年は、めんどくさそうに渋々ポストを見に行った。

 すると一通の手紙がポストの中に入っていた。

『紅月家の皆様方・・・何だこれ・・・』

宛先が書いていない・・・。不思議な手紙だし気持ち悪い。

 僕はその時ただの気味の悪い手紙としか思わなかった。