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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 逆転デキマスカ? ( No.6 )
- 日時: 2009/12/16 19:40
- 名前: 朝喜 ◆rgd0U75T1. (ID: cRxReSbI)
5
廊下では……
「はぁ……皆狂ってる……」
少女はうるさいく騒がしい廊下を歩きながら呟いた。その呟きが自分当てであることも気づかぬまま歩いて行く——
校舎の裏では……
「……」
音楽室から飛び降りて感じたものは正体のわからない喪失感だった。幸いにも下が土で、昨日雨が降っていたせいもあってそれ程痛みを感じなかった。殆ど無傷である。
そんな中、ひょっとしたら死ねる事を期待していたのかもしれない、とそんなことが脳裏を過ぎる。
——俺は……死にたい? のか?
教室では……
「クスクスクス、クスクスクスクス……」
「キモ」
「モノは鏡みて言えバア——カ、クスクスクス。死ねッ、タコハゲ。クスクスクス」
前髪の長い少年は必死に笑いを堪えてるつもりなのだろうが不気味な笑みが耐えない。ある種の危険性を感じる者さえいる。そして、それは大方間違ってはいない。
なぜならば——彼には嫌いな人物がいるから——その人物が“これから”不幸になるのが楽しみでしかたなかったから——
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