ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒 い 空 -Brack Sky- 【ちょいグロ注意!】 ( No.19 )
- 日時: 2009/12/20 16:42
- 名前: 黒咲 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)
「綾依たん?オイ、大丈夫かよっ!!」
「・・・あ・・・ぁ・・・。」
意識が朦朧とする・・・叫びすぎかなあ?
いや、もっと違うところに原因はあるはずだ。
・・・刺さってる。矢が。私の胸に。嘘でしょ・・・!?
胸からは、生々しく、赤黒の血がドクドクと脈に合わせて流れ出てくる。
それは、私の青いコートをも染め、紫に、そしてだんだん・・・・。
「・・・俺の好きな色」
—————そう。
真っ黒に。
「・・・っ!!何で・・・何でよおおっ!!」
・・・え?
急に、私の胸を締め付けていた気持ち悪いものがすっと消え、気がつけば流血も止まっていた。
コートを触っても、あのドロドロでぬめっとした気持ち悪さはない。
「もうだめよ・・・私、お腹空いちゃった♪
甘いのが食べたいの・・・そう、欲しい・・・アレン!!」
その女の子、黒レースがかかった手袋に包ませた手を大きく振り上げ。
————パチン。
・・・響かせる。
「♪ When such beautiful blood is seen, the princess ..the tremble... ♪
(あんな綺麗な血を見たら、身震いしてしまうね、プリンセス?)」
「♪ At allStimulation is insufficient and the place in which it is bored. I want you to be satisfied enough ・・・. ♪
(まったくよ!刺激が足りなくて退屈していたところなの。たっぷり堪能させてもらいたいわ・・・)」
・・・待てや。こいつら、吸血鬼とかいわんよな?
「・・・♪」
「おい殺し屋ァ、興奮してる場合じゃ・・・ん?」
舞崎さん———?
目が・・・・おかしい。
いつものキリリとして、それでもどこか悪戯っ子の様な色をもつ釣り目ではなく・・・闘志がないのだ。とろんとして、真っ青に暗く光り・・・
「ゃ———ろかあ!」
「は!?」
「俺も一緒に・・・歌ってやるぜえ!」
一瞬、元に戻ってくれたかと思った。
でも・・・違う。そこからは、舞崎さんと女の子とアレンの三重唱が続くだけだった。
「♪ It has the dream in the black sky when ..sweet love.. drowned.
(甘い恋に溺れたら、黒い空に夢を見ましょう)
Endurance is a long ages without doing of when ...
(我慢はするな、喰らえ、喰らうんだ)
Put away the lick all even in remains.
(残骸まで、全て舐めとってしまえ)
It doesn't see it the moon externals are where.
(お月様も、何処だ、見せないさ)
Did you conceal it in the dismembered body? ♪
(バラバラ死体に隠したのか?)」
3度目の絶叫。今度は頭の中に金属音が響いた。
響いて間もなく。
「おいで・・・綾依たーん♪」
狂った殺し屋(つまり超危険状態。)に手を引っ張られる。
私は4度目の絶叫を迎えていた。