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５＃【捨てられた人形】

「もう・・・やだっ・・・」

私はいつのまにか寝てしまっていて・・・。

人形は電池切れのようなのか、床に落ちていた。

「こんなの・・・もういらないっ。」

捨　て　ち　ゃ　え　。

「捨てるしかないよ・・・もう。」

気づいたら私は夜の道路を裸足、パジャマのままで歩いていた。

着いた先は・・・ゴミ捨て場。

「くっ・・・！」

バサンッ。

人形をゴミ袋の山にたたきつけた。

「ハァ・・・・ハァ・・・」

私は、これで解放されるんだよね、

この呪いから。

あなたとも・・・もう、さよならだよ。

二度とこないでね・・・


私は人形をしばらく見つめていた。

「う・・・寒ッ。帰ろ帰ろ・・・」

私は腕をこすりながらその場を立ち去ろうとした。

そのとき・・・





ガシッ。






「エ・・・・・・・？」

私の足を、誰かがつかんだ。

『オイテイクキカ・・・？』

人形が私の足をつかんでいたのだ

「や・・・やめろ！やめて！」

『オイテイクキカ・・・・!!!!!』

「きっ・・・・・・」







「キャァァァァァァァァァ・・・・・・・・!!!!!」








——————続く