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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 歪んだアリスと壊れた世界 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/28 18:02
- 名前: 柊 ◆p4Tyoe2BOE (ID: PgwOaOcY)
難しい話は嫌いだ。
01
「うぬぬ……また変なコトしたなあのばか……」
大量のパソコンにかこまれた中心に凪が座り込んで何かぼやいていた。
僕は櫛を持って凪に近づくと凪の頭に手を乗せて尋ねた。
「どうした、凪」
「うゆ? いあ、たいしたことはないんだよぅ」
きょとんとした表情で僕を振り返った凪は返答を返すと、またパソコンに向き直っていくつかの作業を同時進行し始めた。
ちなみに僕は難しい話やややこしい物は大嫌いだからパソコンなんか扱えない。
「うきゅー全部ブロックしとけばよかった……」
僕はブツブツと独り言を言いながらいくつかのキーボードに指を走らせる凪の後ろに座って凪の柔らかい髪に櫛を通す。
「こーちゃーん」
「ん?」
凪が突然あぐらで座っていた僕にふらりと体をもたれかけさせた。
「どうかした——」
「こーちゃん、好き」
尋ねようとした僕の口を人差し指で止めて凪が満面の笑みを浮かべた。
僕はもたれ掛かってくる凪の体を押し返してまともに座らすと頭を撫でながら答えを返した。
「ああ、知ってる」
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