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Re: Nightmare -悪夢が正夢になる瞬間- ( No.34 )
日時: 2010/01/21 05:30
名前: かな☆* (ID: gua0VHe/)

第10話 『紙切れ』



私はその後、行きたくもないあの教室へと向かった。
そこにはアイツがいる。

_______夢野夜亜。




階段を上り、長い廊下の奥にある教室が見えてきた。



1-A



私はガラガラッと音をたて、
ドアを開けた。

視線が一瞬だけ集まり
またすぐ顔をそむけて話の続きを始める男子たち。

「おはよう」と私に声をかける女子たち。
そしてその女子たちの真ん中に居るのが楓。



楓「御子!来られたんだ、良かったぁ」

御子「うん、心配かけてごめんね」



楓の笑顔は本当に優しかった。
その笑顔は私に向けられているものであり、
今もこれからも、ずっとそうだと思った。



私は机にカバンを置いた。
すると、ノートと一緒に一枚の紙切れが
挟まっていた。

またあの悪寒がする。
鳥肌がたった。

今度は一体何?

紙切れには小さく、こう書かれていた。




『今日の放課後、屋上で待ってます。』