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第69章 賢者の石の賢者な意思 ( No.410 )
日時: 2010/03/25 22:56
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

フィナ「ウソ…油断したみたいね」

ガーリアの呪縛で縛られたフィナが残念そうに口を利く
普通なら声すら出ない程に強い呪縛のはずなのに
と思っている俺はワイフ!
非戦闘員だ、だから俺は参戦しないで崩れた船の破片の中でただ見守っている
しかし、そんな考えが吹き飛ぶほどに凄いものを見た

ワイフ「ありゃあ、何だ?」

異変に気が付いたのは2分前、ソフィアがぶっ倒れた時だ
カバンの中から、紅い光が漏れていたのを見たのだ
色、強さからして
賢者の石のまれにある発光現象だった
原因は、命の塊の中に魂が混入した場合まれにあることだ
そこを見て思いだした
ソフィアの奴、キュラから引きずり出した賢者の石、
何処へやったんだ?

ワイフ「もしアレがキュラの中に入ってたものなら…」

そんな期待を胸に、ソフィアの倒れている所に近づこうとしたが
はっきり言って、俺には無理!
しかし今は警戒が薄れている!ハッキリ言ってチャンスだ!

ワイフ「オイ、ソフィア!」

俺は後ろから声をかける

ソフィア「ハイ?」
ワイフ「賢者の石、持ってるだろ?」
ソフィア「持ってるけど…何で?」
ワイフ「俺に貸せ」
ソフィア「え?ああ、ハイ」

何ともあっさり渡してくれた
詐欺に引っかかるタイプだな
と思いつつソフィアに気が付かれぬよう
ソフィアの背中に賢者の石を押し当てた
すると、不思議な事に消えた?

ソフィア(?)「…ワイフ、私は何をしていた?」

キュラの意識が混ざったらしい
一応成功
コレで戦闘能力は格段に上がるはず
と思い
再び瓦礫に身を隠したところ
あのムーンとか言う偉そうな女が飛んできて
俺の隠れている瓦礫に直撃
見事に見つかり
首の骨を折られた
はやく戦いが終わる事を俺は願ってやまない