ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第5話  呪われた村 ( No.435 )
日時: 2010/03/29 21:51
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

ソネット「で、最後の質問。ここは…どこだ?」
フェルト「クレハ村。有り得ないということが有り得ない村。中々楽しいよ」
ソネット「ゴーストシティと殆どかわんねーな」
フェルト「ゴーストシティ?…あの滅亡都市?」
ソネット「よく知ってたな」

話しているうちにいろいろな事が分かった
次元の歪みが周囲に多数点在していること
季節が流れること
村長の事
破滅都市と呼ばれているゴーストシティとのつながりなどだ
情報が多すぎて混乱しそうになる
こんな時インクが居れば・・・

ドンドン!

話していると戸を叩く音がした

フェルト「隠れて!」
ソネット「え?」
フェルト「早く!」

たったコレだけのやり取りで
ソネットは薪の山の中に放り込まれた
服の色が黒い木の皮と同化していまやソネットは薪の一つにしか見えない
あえて言えば、妙に皮が多いが…

村長「では、頼んだぞ!焼き払ってくれ!」
フェルト「嫌ですよ!あの人生きてるんですから!」

なにやら口論になってきた
家に入ってくるなよ入ってくるなよ入ってくるなよ…
願いが通じたか、村長が押され気味

フェルト「ですから…」

フェルトの言葉が止まった
何があったのかと周りを見渡すと
家が炎に包まれている
フェルトごと俺を焼き払う気か!
なら、こんな所に隠れては居られない!

ドオン!

蹴りが一発壁にヒットした
しかし壁に蹴りを放ったのはフェルトだ
戸は…閉まっている!
閉じ込められたらしい
しかし、今の蹴りで家が崩れた。
う〜む…スゲエ蹴り

ソネット「…やるな。Iソード!」

やる気なく剣を構える
魔力を吸って発動する魔法道具
通常の道具ではなく
俺が造った一点ものなので対処法は割れていない
はずなのだが…

村長「Iソードか!皆の衆、できる限り時間を稼げ!」

弱点が…割れてる?
何故だ!?
しかし考えている暇は無い、すぐに全員を殺さねば
と考えた直後、意識が飛び
次に気が付くと棺桶の中で寝ていた

ソネット「ク……ソ……」