ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第8話 深夜12時 ( No.446 )
日時: 2010/03/30 23:08
名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)

ゴーン

ゴーン

教会の秒針が12時を指した時
鐘の音が鳴り響いた
深夜12時に鐘が鳴るのは不自然だ

ソネット「何がどうなってる…」

言葉が終わる前に全てが分かった
村人の命と記憶が戻り、生き返り
家へ帰っていったのだ
確かに血まみれにした奴も
骨を砕いた奴も
脳みそをぶちまけた奴だって
そんなことが無かったかのように起き上がり
殺された事を知らずに家へ帰っていった

ソネット「ここも…何処かがおかしい」
フェルト「そうだよ、おかしいんだ」

さっきまで恐ろしいまでの攻撃の嵐をソネットに
叩き付けていたのを覚えていないかのように言い放った
やっぱり変だ

ソネット「フェルト、何で攻撃を止めた?」
フェルト「何のこと?」

覚えていない?
記憶は消えるらしい
そこはゴーストタウンと一緒だ