ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第12話  亜空間 ( No.457 )
日時: 2010/04/02 22:22
名前: 禰音 鏡幻 ◆HRRBUxU0tQ (ID: cYSZrqDn)

ストン

と軽快に歪みの向こうの地面に降り立つ。
降り立ったものは地面ではなく空中でもない、
落ち続ける瓦礫の上だ。

ソネット「やっちまった、亜空間に墜ちたらしい」

歪みに侵入すると稀にある現象だ
しかし、規模が大きすぎる。
不意に誰かが話しかけてくる

???「君は…誰?」
ソネット「フェルト?」

いや、フェルトじゃない!
同じ声、同じ口調だが
まったく違う!
そもそも、フェルトならば誰?などとは聞かないだろう。
しかし、敵意は無いようだ。

ソネット「俺の前に出てきたらどうだ?」
???「出てきたら何か良い事でもあるの?」

と言い、落ちて来たのはフェルトだ!
しかし、姿だけの様だ。
性格が違いすぎる。

ソネット「ここは…何処だ?」
???「亜空間」
ソネット「やっぱそうか…お前、誰だ?」
???「R-5000、レイリー」

R-5000?レイリー?
まるでロボットだ。
しかし、生きている者の眼ではない。
レイリーと名乗るフェルトの姿をしたものは、
亜空間で1人生存していたようだ。
しかし、ソネットは時間が止まったようにただその場に立ち尽くした。