PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 鬼姫 ( No.11 )
- 日時: 2010/01/08 18:56
- 名前: 璃亞 ◆rhGzPkONPY (ID: 21pxq.RV)
-03
****
「な……なっ……/////」
『何なんだよ!!!』と言いたいが混乱している所為か、言葉が口から出てこない。
その理由はたった一つ。
『女性』がいきなり抱きついてきたのだある。
『女性』は片手を徹の後頭部に置き、
もう片方はそっち側の徹の手首を掴んでいる。
額を徹の肩に置き、うつ伏せな状態になっている。
吐息が首筋に当たり、くすぐったい。
「やっぱりだ……」
『女性』はそれだけ言うと
乗せていた頭を上げ徹の耳元で囁いた。
「人間の筈のお前から……人間では無い匂いがする。お前は…何者だ??」
手を話、一番最初の姿勢に戻し、徹を見る。
先ほどとは違う少し冷たい目で……。
「『何者』も何も俺は人間だ!!そういうお前がなんなんだよ!!」
威嚇するように吠えた声で徹が叫ぶ。
「俺??あたしは……『鬼』だけど??」
キョトンとした顔つきで『女性』が言う。
「お前は本当に『人間』のようだな。
んー……でわお前についている匂は…なにかの??」
まだ考える素振りをす驕B
「な、何ワケ分かんねぇ事言ってるんだ!
俺もう、帰るからじゃぁな!!!」
そういって徹は『鬼の女』を置いて山を降りてった。
++++
「本当がの……」
「まったく!!何なんだあの餓鬼は!!長に向かって!!」
「まぁまぁ、置きつきなさい。……んぉ??」
『鬼の娘』は地面に落ちている御萩を拾った。
「あぁ!!長!!そのようなもの!!」
「いいじゃない??こんなの食べたって俺等腹壊さないし……」
そう行って少年の持ってきた落ちた御萩を一口で食べた。
「ふぅ……山の村に……一回行く必要が……あるかな??」
PR