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Re: 君が為、惜しからざりし命さへ— ( No.3 )
日時: 2010/01/06 14:44
名前: 劉霞 ◆ggrtQ1Z72s (ID: qto1NLT/)

序章 始まりの音

始まりは、唄だった。

紡がれる音に、囚われた。

その音で、世界が息づいた。


「・・おい。御前、俺の話聞いてんの?」

「ご・・ごめん。」

「ぼーっとし過ぎ。俺と話したくないの?」

「え、違っ。そんなんじゃ・・なくて・・。」


鳥籠の中で過ぎる時。

手を伸ばしても届かない時間。

このまま、永遠に過ぎ去ると思っていた。


"あの時"までは———