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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 呪われた瞳と愉快な魔女達 ( No.50 )
- 日時: 2010/03/01 21:49
- 名前: 白魔女 (ID: Eda/8EBL)
五話——連れ去られた者達
「ルリを放してよ!ねえ、おじさんっ!」
暗闇で、柱に縛られたルリは必死にもがいていた。
「黙れ。今は忙しい。君の出番は後だ……」
ルリを連れさらった張本人・キーツは、そう答えて、また作業を続けた。
その後ろで、クロスが息をこらして立っていた。
(何とか気づかれず……魔法陣に乗り込んで、ここまではやってきたが……。この男、かなりやり手と見える。それに、この館……)
クロスは床や壁、天井を見上げた。
(この館、魔法陣だらけじゃないか……いつかに噂で聞いたことがある。“魔法陣の館”というのを……まさか、ここが?)
クロスはどうすることも出来ないまま、男が何をやり始めるのか見ることに専念した。
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