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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 呪われた瞳と愉快な魔女達 第四章開始! ( No.97 )
- 日時: 2010/07/31 14:27
- 名前: 白魔女 (ID: /tvFj6K5)
「……っ!」
ルリは勢いよくベッドから飛び跳ねた。全身汗だくで、息苦しい。窓を見れば、ようやく太陽が顔を出した時だった。
「イヤな夢……」
ルリは隣でまだ寝ているアリスの顔を見た。
そうだ、あの紅い魔女の顔は、アリスそっくり——。
そこまで考えて、ルリは身震いした。なんてことを自分は考えているのだろう。アリスは自分を何度も助けてくれた。行き場のない私に手を差し伸べてくれた、同じ、紅い瞳の者として——。
その恩人に対して、これは無礼というものだ。ルリは頭から布団を被った。それでも震えは止まらなかった。
——ルリが次に起きるとき、ルリの耳に飛び込んでくるのがアリスの声で“紅い魔女”という言葉だとは知らずに、ルリは眠りについた。
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