ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 電脳探偵部 —バグ、消去します— ( No.2 )
- 日時: 2009/07/24 15:03
- 名前: 空雲 海 (ID: JvL4RDTQ)
おっと! 紹介が遅れました。
私の名前は柳川 海晴。今年から入った「双葉 (ふたば)高等学校」略して双高の一年C組。
二つくくりをした普通の女の子を思って下さい。
身長は背の順で前から数えて三番目、小さい方です。今年から入った一年生。
新しい部活や、新しい友達。
とってもワクワクする気持ちを抑えて入った双高。
わたしは、テニスが好きなのでテニス部に入ろうと思ったんですが…… よからぬ「電脳探偵部」に入ってしまいました……。
えっ? 電脳探偵部ってなんのかって?
電脳探偵部は、廃部寸前の部で、部活動はほとんど北館でやるのに、こ の部だけは反対の南館で活動する。
理由は、あいている部室がないから。
りっぱな部室がないため南館に追いやられ、しかも元は体育館の備蓄倉 庫だったのを改良したもの。
だから、すっごくおんぼろ。
しかも、部員数が計四名しかいないんだもの……ほんと、こまる。
「はぁー……。」
わたしはため息をつき、そのまま南館へ。
そしていつもの横開きの重たい扉を開ける。
このドアがまたさびてて重たいんだな……。
「こんにちは……。」
わたしはこの電脳探偵部の部室(あるいは使われなくなった備蓄倉庫) に一歩踏み出した。
わたしが一歩踏み出すのと同時に、罵声が飛んでくる。
「遅い!」
そして、この罵声がわたしの頭に脳天ヒット! ……漫画ならこうだ。
わたしは飛んできた声の方を見る。
そこには、いつものように机といすを山積みにしてあるところ(わたし では「ガラクタ山と呼んでいる)に、デンッ! と座ってる人がいた。
「後輩は俺らより先に来るのが礼儀だろ!」
この声は楠 空雷。
双葉高等学校きっての不良で三年生。
体全体が校則を完全に無視してる。
まずは髪の色が金髪、それでワックスをつけてツンツンヘアー。