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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 電脳探偵部に入ったワケ(あるいは詐欺) ( No.29 )
- 日時: 2009/07/25 13:54
- 名前: 空雲 海 (ID: d9r3SuxE)
「それじゃぁ、今回のデリート内容だが。」
そして、曇先輩がパソコンに、ある画像を出す。
それは、大きな屋敷だった。
「これは廃墟になった屋敷だ。今回はここに斎藤と佐藤を呼び出す。『いい賭けがある』と
いって呼びだす。そこで雨雲先輩——。」
そして、曇先輩が雨雲先輩を指さす。
「わたしは何をすればいいの?」
「雨雲先輩は、元演劇部ということを活かして、演技をやってもらう。」
「演技!? やったぁー!」
そして、満面の笑みで喜ぶ雨雲先輩。
「雨雲先輩って、元演劇部だったんですか?」
「そうよ! これでも期待の星って言われてたのよ!」
そして、手を腰にまわす。この動作がかわいらしい。
「中学では部長やってたもんな。」
空雷先輩が言う。
「わたしと空雷はおんなじ中学校だから。」
「ほんっと、嫌なことだぜ。」
「あぁー! 言ったなぁー!」
そして、手を大きく振り上げる雨雲先輩。
「げっ!」
「こら! 待ちなさい!」
「先輩たち。静かにしてよ、作戦会議じゃなくなってる。」
曇先輩の静かな一喝でしゅんとなる空雷先輩と雨雲先輩。
……どっちが先輩なんだか……。
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