ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

電脳探偵部に入ったワケ(あるいは詐欺) ( No.9 )
日時: 2009/07/24 15:33
名前: 空雲 海 (ID: JvL4RDTQ)

「ハァハァハァハァ……」
わたしは今、何してるかって?
「ハァハァハァハァ……」
それは……見ての通り、走ってるのよ!

わたしは、自分の家の前に着くと、急ブレーキをかけ、家に飛び込むように入る。
そして、自分の部屋に直行し、カバンを地面に叩きつけるように置き、そのままうずくまる。

そして……。
「やったぁぁぁぁ!」
そのまま勢いよく飛び跳ねる! 
「やった!やった!やった!やった!」
そして、何度も何度もガッツポーズをし、ピョンピョンまるでうさぎのように飛び跳ねる。

「一体、何があったの? どうしたの?」
お母さんがわたしの部屋に入ってくる。
それを見て、わたしはすぐさまお母さんに飛びつく!
「やったのよ! お母さんやったのよ!」

「やったって何を?」
「中間テストで学年トップ3位に入ったのよ!」
「………………。」
沈黙のお母さん。そして——……。

「やったじゃない! 海晴!」
「でしょ? やればできるのよ!」
「そうよ! やればできるじゃない!」

そう言って、お母さんはわたしを包み込むように抱きしめた。
わたしは中間テストで学年トップ3位に入った(下から数えてじゃないよ)。

すっごくうれしくて、みんなからも褒められ、わたしは本当にうれしかった。
だけど……ここまで頑張ることができたのは……佐藤先生のおかげ……。
——すごいじゃないか! 柳川! 期末テストは大いに期待しているぞ!——

先生のあの言葉が脳の中でこだまする……。
佐藤先生はわたしのクラスの担任の先生。とってもイケメンでみんなからすっごく愛されて る先生……。
わたしは、そんな先生が担任でよかったと思うし、褒められて、本当にうれしかった……。

よぉーし! 期末は1位になってみせる!
わたしの心に火をつけた!