ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: も う 逃 げ 切 れ な い ( No.10 )
日時: 2010/01/23 22:44
名前: (●`・_っ・サンゴ♪ ◆iq8llSWq9g (ID: DvMOJ6NL)
参照: ホカの掲示板ではカラカラ!だっちゃ(´・ω・`)b

6#【始まってしまったゲーム2】

「う・・・ゲホッゲホッ・・・」

里穂と瑞希と大樹が家から出てきた。

「だ・・・大丈夫か・・・?」

右京は力が全くないヨロヨロとした声で聞いた

私は・・・もう、全身に力が入らなくて芝生の上にへたり込んでいた。

「みんな・・・どう・・・したの・・・?」

里穂がかすれた声で聞いた。

「里穂・・・落ち着いて聞け。」

「ほぇ?」

右京は説明を始めた

「俺たちの住んでいるこの地球は悪魔というヤツに支配されたんだ・・・。
そのせいで俺たちのお母さんもお父さんもダチでさえが殺し屋になっちまったらしい。
いつまでかはしらないがとにかく、生きるために一生懸命逃げるんだ。
悪魔が何をたくらんでいるかは俺にもわからない。」

「え・・・?本当・・・?」

里穂は右京の説明を聞いて涙を流した。

私もこらえていた涙を一気に流した。

「うっ・・・お母さん・・・お父さん・・・」

「うそ・・・だろ?オヤジが・・・オヤジが?」

「まさか・・・みんな?世界中のみんなが?」

3人とも、疑ってなんかいない。

あんな大きい悪魔を見たら誰だって一瞬で信じる。

「どうしよう・・・どこに隠れるか・・・?」

一番、冷静っぽいのが右京だ。

ただし一番冷静とはいってもやはり泣いている。

「その前に・・・いざというときの為に武器を集めるか・・・?」

「私・・・誰も殺すつもりなんて、ない。」

瑞希が涙ぐんだ目を空にむけて言った。

「私も・・・。」

里穂が言った。

「みんな・・・絶対に生き延びよう。」

私が心の底から思っていた言葉を口にした。

「自殺なんか・・・しない。」

大樹が言った。

「うん、私も。」

その日、みんながみんなに向かって誓った。

絶 対 に 生 き 延 び る 、 と ——————