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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: も う 逃 げ 切 れ な い ( No.11 )
- 日時: 2010/01/23 23:14
- 名前: (●`・_っ・サンゴ♪ ◆iq8llSWq9g (ID: DvMOJ6NL)
- 参照: ホカの掲示板ではカラカラ!だっちゃ(´・ω・`)b
7#【旅の準備】
「・・・グスン。」
「ヒック・・・ヒック。」
「裕香、里穂〜泣いてないで・・・ね?」
まだ半泣きしている私達に優しい言葉をかけてくれたのは、瑞希だった。
「なぁ右京・・・まず食べもんいるよな」
「あぁ、あまりたくさん持ち寄るなよ。腐るから。」
「じゃぁ、この貴重な食料、なくなったらどこで食べるんだ?」
「盗んで食えばいいだろ」
「でも元・店員が刃物もってレジにいたらどうする?」
「そのときはその時だ。」
「・・・・。」
希望の見えない人生を歩む私達は、生き延びるためにいろいろ日常品を探しに商店街に着ています。
“ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ”
「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」」
いきなり商店街、いや日本中のスピーカーの音が入った。
『今、そちらにいるみなさんにお知らせします。
皆さんを狙っている殺し屋さんには活動する時間が決まっております。』
「え・・・活動時間が決まってる?」
「うそ、もしかして朝早い?」
『殺し屋の活動時間・・・AM7:00〜PM10:00、です。
15時間動き回ります。それまでに皆さんは準備をしてくださいね
殺し屋出動の合図は笛の音です。では、お気をつけて・・・』
放送が、切れた。
「・・・俺、思ったんだけど」
「何よ」
「ちょっとおかしくねぇか?なぁ右京。」
「あぁ大樹。俺も思った。」
「何が?」
「あれ、放送で『そちらにいるみなさん』って俺たちのこと言っただろ?」
「うん、だけどなにか?」
「普通ならそこの5人とか、名前で呼ぶだろ?みなさんってほど俺たち大人数じゃないもんな」
「なるほど。ってことは・・・」
「他にも仲間はいるんじゃねぇの?」
「「え、それ本当!?」」
里穂と瑞希が期待に満ち溢れた顔で聞いた。
「かもな・・・。」
私達は、これからも旅を続ける。
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