ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: も う 逃 げ 切 れ な い ( No.7 )
- 日時: 2010/01/22 22:39
- 名前: (●`・_っ・サンゴ♪ ◆iq8llSWq9g (ID: 50Jb6IUR)
- 参照: ホカの掲示板ではカラカラ!だっちゃ(´・ω・`)b
5#【始まってしまったゲーム】
「んも〜!裕香おっそ〜い!」
結局、私だけ一人遅れて玄関の外の芝生の上で里穂に怒られた。
「里穂ぉ、そんなに怒らなくてもいいじゃない。」
瑞希が言ってくれた
「そうだよ里穂〜今日の里穂おかしいよ〜?」
「へ?なんでよ裕香、瑞希。」
「たしかに今日は里穂、かわってるよなぁ〜、なぁ右京」
「そうそう。里穂って女子には優しかったろ〜?それなのに今日は女子に超キビしい・・・」
「ま、男子に対しての態度は変わんねぇけど」
大樹と右京がゴチャゴチャと話していた
そのとき急に・・・
「へっ。」
里穂が笑った。
「あははははははははははははっ!」
明らかに里穂の様子がおかしかった
「り・・・里穂?」
「私は里穂なんかじゃない。」
「え?」
「俺様は・・・」
突然、里穂の背中がパックリ割れた。
「きゃっ!?」
叫んでいるあいだに割れた背中からは
家の半分くらいの大きさの黒い煙が立ち昇っていた
それは、どこかで見たことのある悪魔のような形をしていた
里穂と思われた物体は割れた風船みたいになってしぼんでいた
『俺様は里穂じゃない。』
みんなが目をまるくさせていた
そのとき瑞希が叫んだ
「り、里穂はどこにいるのよ!?」
『あいつなら・・・屋根裏部屋に縛り付けておいた。動けないようにな。』
「ちょっ・・・男子!私と一緒に来て!里穂をたすけにいくわよ!」
瑞希と一緒に走って家に駆け込んでいったのは大樹。
『今から、あるゲームを始める。』
「げげげ、ゲームってぇ・・・?」
震えた声で私が発した声は、声になっていなかった。
『道具は携帯。お前らは持ってるだろう?』
「なんのゲームなんだ!?お前はいったい誰だ!」
右京が力いっぱいと思われるほどの声の大きさでさけんだ。
『お前ら以外は全員殺し屋だ。お前たちは殺し屋から逃げればいい。』
「え!?!?!?」
私達以外、全員殺し屋・・・?
お父さんも、お母さんも?
「そ・・・そんなのウソだっ!!」
『嘘だと思うなら会ってみるがいい。包丁で切り刻まれるだけだが。』
「なんでこんなことをするんだ!お前は誰だ!」
『名前は・・・そうだな、悪魔にとでもしておくか。』
「なんでこんなことをするのよ!」
『それはお前たちが友達を殺してからいうことにする。』
「は!?」
友達を殺す!?
そんなことできるワケないじゃない!
「なっ・・・ふざけるな!!」
『俺様が24時間を数える前ににげるんだな。』
「なんだって!?」
『他の人間は記憶を失っている。明日の午後2時に奴らをこの家から放つ。それまでに隠れればいい。』
「そんな・・・・・ッ」
『武器はこの地球にあるもの何でもいいぞ。とにかく殺せ。』
悪魔はそういって姿を消した。