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Re: 〜アビリティワールド 第1章 逃亡の果て〜オリキャラ募集♪ ( No.40 )
日時: 2010/02/11 09:41
名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)

12話  『運命の時』

太平洋上空

一機の飛行機は風を切り、ペンタゴン日本支部へと目指して飛行していた。
機内にはノア、岩野、天骸人、早見鈴香が乗っていた。
「ノア大統領。今さら行って、敵はまだいるでしょうか?」
岩野が隣に座っているノアに聞く。
「それは分かっている。だから、天骸人を連れてきたんだ。天骸人、ある程度近づいたらこいつのいる場所まで‘ワープ’してくれ。」
ノアはそう言うと、一枚の写真を天骸人に渡す。
白髪に顔を包帯でグルグルに巻いている天骸人はその写真を受け取る。
写真にはペンタゴン収監時のバーカスが写っていた。
鈴香は写真をのぞき見し、唖然とした。
「こいつ・・・。バーカス・ファイヤーサーカス団の団長?」
「あぁ。そろそろとは思っていたんだ。こいつらは絆が深く、‘仲が良い’から必ず助けに来るとは予想はしていた。見事的中だ。」
ノアは天骸人の顔を見る。
天骸人は何も言わずに頷いた。
「どこにいるか分かるか?」
「神奈川県の核兵器・原子力発電総局。」
ノアは場所の名前を聞くとニヤリと笑う。
「チャールズ・ウォーカーと裏切り者のところか・・・。よし、いますぐ‘ワープ’してくれ。」
「了解。」

**********

廃墟

あれから数時間後、エイミーは意識を取り戻した。
「ボス!!感謝します!!ほんとうに!!」
エイミーは涙を流しながら七海に頭を下げる。
「い、いいよそんなの!!それより、優太の能力が戻ったし、作戦会議しよう。」
七海がそう言うと、アレック、ニックス、エイミー、優太は丸い形で並ぶ。
「え〜っと、ではいまから・・・・」
会議を始めようとしたその瞬間、

ボォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!

地面が大きく揺れ、マンションが揺れる。
突然の轟音に、全員は窓の外を見た。
「な、なに!?」
窓の外を見ると、向こうの空が真っ赤になっていた。
七海は優太の方を見る。
「そろそろとは思っていた。たぶん、ゼロたちが日本に来たんだろう。」
「え?」
ニックスたちが優太の方を向いて首をかしげる。
「ノア・エーオース30代目アメリカ大統領・・・。あいつは、俺らの友情、仲間を殺した能力者。」
その時、優太の脳裏に仲間の顔が思い浮かぶ。

雨水速、神崎榛名、新庄剛、岩野恭祐、黒崎隼人、高橋七海、そして、自分・・・

「‘七人の勇者’・・・。そう呼んでいた仲間も今は3人。しかも、その内の一人は敵に寝返った。」
優太は七海の顔を見る。
「あそこに瞬間移動できるか?」
「たぶん、場所は大体神奈川県だから・・・」
優太はアレック、エイミー、ニックスの顔をじっくりと見る。
「ここからは、俺と七海の仲間の仇討をする戦いになるが・・・。」
「ボスが行くなら我々も行く!!」
ニックスは大声で叫ぶ。
「私も同感です。」
「俺もだ!!」
エイミーとアレックも頷く。
「・・・・分かった。行こう、これで終わらせるぞ。」
全員は七海の手に触れ、その場から消えた。




だが_______


この戦いが________


再び自分たちの運命を変えるとは________


優太は予想もしていなかった_______