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- Re: 〜アビリティワールド 最終章 人類の運命〜24話更新♪ ( No.80 )
- 日時: 2010/03/29 16:37
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
25話 『選ばれた七人のメンバー』
ホワイトハウス庭園前
優太、七海、天地人、トレバー、バーカス、アレック、エイミー、シーカー、ジョン。
そして、ブラックバーンとチャールズ。
11人は瀕死状態の榛名を囲んでいた。
七海は回復能力で榛名を直そうとするが、榛名の傷口からは血があふれだす。
「七海、傷は治るか?」
「なんで!?どうして治らないのよ!?」
七海が泣きながら傷口に手をやる。しかし、傷は治らない。
榛名は笑顔で七海を見ると、七海の頬に手を伸ばした。
「・・・谷瀬和馬・・・倒してね・・・・」
榛名はその言葉を最後に、手がパタリと落ちた。
その場にいた全員の表情が真っ青になった。
「そんな・・・嘘よ!!」
「榛名!!」
優太と七海が榛名に駆け寄る。
榛名に何度も呼びかけるが、榛名は笑顔で目を開いたまま死んでいた。
「くそ・・・」
優太は榛名の眼を閉じる。
「優太、ここは榛名はシーカーに任せる。」
バーカスは優太の肩にとを置きながら言った。
バーカスは弟のシーカーに視線を移すと、シーカーは榛名を抱え、ホワイトハウスとは反対方向に向かった。
「この際だ。ここからは無傷で帰ってこれないだろう。抜けたい奴は抜けろ。」
天地人はほかの10人に行った。
「それならおれは・・・」
「馬鹿!!おまえは来い!!」
ブラックバーンが行こうとしたが、チャールズが引き止める。
「アレックとエイミーは戻って。」
七海はアレックとエイミーの顔を見ながら言った。
「分かりました・・・。」
2人は素直に七海の言うことを聞くと、シーカーの後を追った。
「私はキラー・テートというSATの隊長に問いかける。ついでに、星風人が気を戻す前にラットイスケイプに移動させるから・・・後で必ず来る。」
トレバーは優太の頭をポンポンと叩くと、星風人を担ぎあげて戻って行った。
残ったメンバーは七人。
「これで向かうか?」
天地人は優太に言う。優太は苦笑いをしてメンバーの顔を見た。
ほかの6人はなにがおかしいのか分からない。
「あの時と一緒の人数だな・・・」
「七人の勇者・・・か・・・・・・・」とチャールズがつぶやく。
「傷は負っても死にはしない。このメンバーでラストバトルに行くぞ。」
「おう!!」
7人はそれぞれ顔を見合わせ、ホワイトハウス目指して走り始めた。
そして_______
この戦いが_______
優太たちの最後の戦いになるのであった______
勝つのは正義が、それとも悪か?
次回、ついにラストバトル開始!!!!!