ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Emotion×白眼の少女 ( No.5 )
- 日時: 2010/01/22 18:15
- 名前: 天狼 ◆RAIMU...ys (ID: 81HzK4GC)
- 参照: 元[架凛]
Episode01 ある日の道端にて
冷たい……冷たい、痛い、進めない! 今俺は、台風と言う名の敵と戦っている。
俺としたことが、不覚にも傘を学校に置き、そのまま打ち上げに出席したという失態。
台風が来るとしっていたのに……馬鹿だ、俺。
雨冷たいし痛いし、向かい風で進めないし、早く帰りたい。
なのに、俺の目には余計なものが見えていたんだ。
「…………は?」
思わずすっとんきょうな声をだしてしまった。それもそのはず。
だって、目の前に何か倒れてるから。ていうか、人間か?
俺はもう少し近づいて良く見てみた。目をこすっても頬をつねってもやっぱりいる。
そしてその異様な姿に驚く。だって、中学生くらいに見える女の子なのに、白髪だぜ?
とうとう俺も頭がおかしくなったか? いや、これは救急車を呼ぶべきじゃないのか?
よし。しっかりしろ、俺。
「よし、救急車」
俺はそう呟きながら携帯を取り出し、ボタンを押そうとした。その時、
何かが俺の服の袖をひいた。
は? と思って下を見たら、なんと死んだように横たわっていた少女が手を伸ばしている。
そしてその口が僅かに動いた。
「救急車……ダメ」
それだけ言うと、またがっくりと首が傾いた。
俺はボタンを押そうとする手を止めた。何でも救急車がだめなんだ?
ていうか、救急車がだめだったらどうしろっていうんだ。家に連れてけってか?
……何か余計なことに首突っ込もうとしてる気がする。
でもこのまま置いてく訳わけにもいかないし……。
「だーもうっ! しょうがねぇなぁ」
取り合えず背負ってみる……ん、軽っ!
何かすっげー軽い。まあ身長150cmくらいだろうからな。俺は一応身長165cmの高一だし。
俺は容赦なく打ち付ける雨と戦いながら走りだした。
ああ、何で俺こんなことしてんだろ。こんな奴関係ないのに。
わざわざ家まで連れてく必要あるのか? ていうか何で倒れてたんだ?
俺の頭の中に次々疑問が浮かんできて、頭が壊れそうだ……。
走って走って、とにかく走って……。気がついた時には、家の前に来ていた。
鍵を取り出しドアを開くと、俺はそこに荷物をどさっと捨て、
少女を背負ったまま上がっていった。
