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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ブラックチェーン ( No.15 )
- 日時: 2010/02/02 19:38
- 名前: 白兎 (ID: jvoffn3S)
********** 二人 **********
朝、いきなり
「えー 突然だが、3組の塚原愛美が亡くなった。」
と担任の木山がいった。
それを聞いて
真っ先に林さんの顔が浮かんだ。
林さんは今、どうしてるんだろ・・・?
気になったので休み時間に2組へGО!
「すいませーん。林利奈さんいませんか〜?」
・・・お〜い いないのか〜?
「あ、私呼ばれてる。」
林さんの声だ。
「林さんっ」
「・・・・。」
林さんが黙った。
「林さんじゃなくって
利奈って呼び捨てでいいから!!」
「あ、うん・・・。」
「それで・・どうしたの?」
「塚本さんのこと・・・聞いた?」
すこし、間があいた。
「うん。死んだんだってね・・・」
利奈は、寂しげな顔をした。
「林さ・・じゃなくって、
利奈と塚本さんって友達だったの?」
「うん・・・中学からの。」
「どうして・・・?」
利奈は、ぽつりと呟いた。
そっとしておかなくちゃ・・・
そう思って
「じゃあ、私そろそろ
教室戻るね・・・。」と言った。
でも、本音をいえば、いたたまれない気持ちになったから、ただこの場から逃げようとしていたのかもしれない。
「うん。」
(タッタッ)
歩き始めたとき、
「美宇っ」
「! ・・・?」
どうしたんだろう。
「また・・会える?」
いつもの自信に満ちた顔では無かった。
不安げな顔だった。
でも
会いたいと思ってくれたことがうれしくって
「もちろんっ!!」
思わず顔がゆるんだ。
その後、携帯の番号を交換した。
仲良くなれるといいな・・・。
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