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　　**********　始動　**********

　教室に戻ると
　賢人の姿はなかった。

　また元文化部部室にでもいったのかな＿＿＿？

　　　『文化部部室』
　　いつみても、ほこりっぽい。

　　「賢人ーー？
　　　いるーーー？」

　いない・・・？

　　「ん〜〜？・・美宇？」

　おきてたのか。いつも３秒で寝てるのに。


　　「もうすぐ授業だよ〜？教室戻ろうよ〜！」

　　「めんどい・・・・」

　めんどくさいて・・・
　お前よく高校はいれたな。

　　「高校入った意味なくない〜？」

　っていったら
　思いがけない返事が返ってきた。

　　「美宇が行くっていったから？」

　・・・それ、ちょっと期待しちゃうんですが・・・
　いいんですか！？期待しちゃいますよ！？

　そんな訳わからんことを考えていると

　　「なぁ・・・この元文化部って文化部以外の活動してたんだって？」

　そう・・らしいけど・・・
　なんで賢人がその話知ってるんだ？
　利奈とその話してたとき
　賢人寝てたはずでわ？？？

　　「その活動、なにしてたか
　　　俺、知ってるよ。」

　ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！？！？


　　「なっなに！？」

　　「探偵クラブつくってたんだって。」

　・・・まじで？
　探偵クラブって・・・
　そんな小学生みたいなこと・・・

　でも、賢人がそんな嘘つくか・・・？


　　すると
　賢人が話をきりだす。


　　「なぁ、おれらでそのクラブ再建しないか？」

　
　え、えぇ〜？

　　「いいけど・・・別に・・・
　　　でも、何調べる気？」

　　「じゃあ・・・塚本のこととか？」

　　「事件の規模でかっ！！
　　　でもおもしろそうではあるかも・・・」

　塚本さん・・・
　利奈も塚本さんのこと気にしてるよね・・・
　
　　「そうだ！
　　　利奈も一緒にやらない？
　　　えっと、利奈っていうのは２組の・・・」

　　「知ってる。
　　　いいんじゃない？」

　　「ありがと！」

　だから、なんで利奈のことしってんのさ！！
　まぁ　いいけど・・・

　　　　(ピッピピピッ)

　　「もしもし・・・利奈？」

　　「美宇？どうしたの？」


　—利奈にいままでのことを説明する—


　　「どうする？
　　　利奈、もしかしたら知りたいんじゃないかと思って・・・」
　　　
　すこしの沈黙。

　　そして
　　
　　「やるっっ！！」
　　
　　と莉奈が言った。



　　　　そうして

　　探偵クラブ・・・始動。