ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ブラックチェーン ( No.18 )
日時: 2010/02/06 20:47
名前: 白兎 (ID: jvoffn3S)

********** 調査 **********

 数日後、私たちは
 さっそく 塚本さんのことを調べることにした。

 あの『文化部』と書かれた部屋で。


  「利奈、塚本さんに悩み事ってなかった?」

  「どうだろう・・・
   なんか悩んでることはあったっぽいけど
   あの子、わたしには何も相談してくれなかったから・・・。」

  「警察は 自殺じゃないかって・・・」

 すると突然利奈の顔が変わった。

  「そんな訳ない!!」

 利奈は大きな声で 言った。

  「愛美は・・・愛美はそんなことしないっっ」

  「そっか・・ごめん・・・・」

  「それに、あの時の塚本の顔、笑ってたように見えたし。」

 それまで黙っていた賢人が言った。
 
 賢人も気づいてたんだ・・・。

  「何か ある。 絶対。
   
   こういうのはだいたい人間関係が絡んでることが多い。
   まず、そっから調べよーぜ。」

 さすが、頭がいいだけあってまともな意見。

  「そうだね。」 「うん。」

 私たちも同意した。

  「塚本さんって付き合ってる人とかいた?」

  「う〜ん・・・ いないと思う。
   でも、好きな人はいたっぽいけど・・・。」

  「誰だったんだろう・・・塚本さんの好きな人って・・・」

 
 みんな、沈黙。

 捜査は難航しそうだ。


  「あっねぇ!
   現場、行ってみない!?」


  「・・・でも、もう警察が調べてあるんじゃない?」

  「いや、『現場は100回見直せ!!』だよ!
 
 お父さんが前言っていた言葉を使ったら、

  「さすが、警察の娘・・・。」

 と 賢人に言われた。

  「警察の娘なんだ・・・」

  「うん(笑)」


 そんなわけで あの場所へと行くことになった。
 
 まぁ、本当は関係者以外立ち入り禁止なんだけど・・・
 気にしない♪気にしない♪
 良い子はまねしちゃいけません。

 
 そこには、まだ大量の血が散乱していて
 とても 気味が悪い。

 
 この場所で、一体塚本さんになにがあったというのか。
 
 そんなこと、分かるわけもなく
 私たちはただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった。