ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ブラックチェーン ( No.2 )
日時: 2010/02/05 16:51
名前: 白兎 (ID: jvoffn3S)

 ********** はじまりの時 **********

  私の名前は岩崎美宇いわさきみう
 東栄学園の高校2年生です。よろしく。 
 
  『東栄学園文化部』
 
 そう書かれた この部屋は
 今は 使われてはいない。
 
 ドアノブにはホコリがかぶり
 いかにも「廃墟」という感じがする。

 いや、使われていないわけではなかったようだ。


  (ガチャッ)

 ドアを開けると 
 男が一人、本を頭の上にのせ、寝ていた。

 この男の名前は 桐谷賢人きりたにけんと
 幼なじみという存在の私だが、
 いまだに何を考えているのか不明だ。
 
 教師達にいわせると、すごく頭が良いらしいが・・
 勉強が嫌いな様で、授業をよくさぼっている。
 なので今日もココで寝ているのだ。

  「んん〜?」
 ・・・起きたようだ。

  「もう放課後だよ?いつまで寝てんの?」

  「・・美宇? ごめん・・。」

  「もう!  ・・・帰る?」

  「あーうん、帰る。」


 その時だった

  「キャーーーーーーー!!」

 
 悲鳴が鳴り響いた。