ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ブラックチェーン ( No.37 )
- 日時: 2010/03/13 15:39
- 名前: 白兎 (ID: hTgX0rwQ)
********** 謎、謎、謎。 **********
聞き取り調査にで、あやしいところがあった。
川谷康のことだ。
1、彼は何故、自殺と決め付けたのだろう。
2、あの日走っていた訳は?
今、なんの手がかりもない私は
早速それを調べる・・・
つもりだった。
なのに、
「なぁ、もうこの事件調べるのやめよーぜー」
とか言い出した奴が若干一名。
「はぁ!?賢人何いってんの!?」
「良いじゃん。何にも手がかりねーしさーーー
他のもっと簡単なこと調べりゃよくね?」
なんてぐーたらな奴だ・・・
「じゃ、いままでの苦労は!?」
私がなげいていると、
「そんな・・・!
それじゃ、愛美はどうなるの!?」
利奈が入ってきた。
利奈を怒らすと恐いぞ・・・
「どうせ、警察がなんとかするだろ・・・」
(( パッシーーーーン ))
ほらもう!利奈は怒らせちゃ駄目だって・・・
賢人の頬には真っ赤な手形がwついていた。
「・・・・っ」 痛そうだ。
「林・・・」
賢人が話そうとしたころには
利奈はもう部屋を去っていった。
しょうがないので、今日はもう家に帰った。
(ばたん。)
「ただいま〜」
「おぉ、美宇か。おかえり。」
平日の五時なのに、父はリビングでくつろいでいた。
「あれ、今日仕事は?」
まさか、リストラ!?
って公務員だし、ないか・・・。
「あぁ、仕事の片がついたからな、早目に帰れたんだよ。」
「ふぅん・・・
どんな事件だったの?」
「ほら、あれだよ。お前も知ってる・・・
塚本愛美の事件だよ。」
えっ・・・
もう、片がついた・・・?
「え・・・で、どうだった?
自殺だった?他殺だった?」
「自殺だったよ。」
え・・・
そんな・・・・・・・?
「なんで!?どうして!?」
「それは・・・
すまんが・・・あまり情報を漏らしてはいけないんだ。」
「そんなぁ・・・」
次の日
「塚本さんは自殺だったって・・・」
利奈は、泣き喚いていた。
「ぅ、嘘・・・そんな訳ない・・そんな・・・!!」
でも、賢人は落ち着いていた。
まるで、そうなることを知っていたかのように。
「け、賢人・・・?」
賢人は私にくるりと背を向け、
「美宇・・・もう、やめよう・・・」
呟くように言った。
どうしようも出来ず、私はただうなずくだけであった。