ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ブラックチェーン ( No.41 )
- 日時: 2010/03/15 16:44
- 名前: 白兎 (ID: hTgX0rwQ)
********** お客様 **********
「暇なんだけど・・・」
「ちょっと賢人!さっきから暇暇うるさい!!」
「二人とも仲いいねぇ・・・」
「(///)!!」←美宇ひとり赤面。
「みんっな うるさいっっ!!」←まだ赤面中。
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只今私たちの格好。
・学校ジャージ
・軍手
・薄汚れた運動靴
・・・というなんとも色気のない格好だ。
それでいいのか!?女子高生!!
なんでそんなことになったかというと・・・
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賢人があまりにも「暇」を連発するのでw
急遽探偵らしく依頼を募集することにした。
でも、やっぱり馬鹿なのはくるよね・・・
「つぎのテストで出るとこ調べてきてよーー」
なんていう輩までいた。
ざけんなや
次にきたのは可愛いけど無理な調査だった。
やってきたのは小さな男の子。
「なんでさくらがまださいてないの〜?
さくらみたい〜」
今はまだ三月ごろ。
このあたりではまだまだ当分先だろう。
それにそれは調査ではない。お願いだ。
可哀想だが断るしかない。
あぁ、罪悪感・・・。
三人目の依頼人は一年生の栄倉美桜。
依頼はやっとまともな内容だった。
「最近私の家で飼ってる犬がいなくなっちゃって・・・。
探すのを手伝ってもらえませんでしょうか・・・。」
そうして私たちは捜索をすることとなった。
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———とまぁこんな感じで・・・
犬の名前はサクラ。
種類・・・柴犬
毛色・・・栗色のふわふわ。
特徴・・・ピンクの首輪。
サクラがよく行くという散歩コースで今捜索中。
しかし、なかなか見つからない・・・。
サクラよ。いずこへ?
「ひっ・・キャー————!!」
栄倉さんの声。
・・・悲鳴?
早足で声のするほうへ。
そこにあったもの。
ふわふわの栗色の毛
ピンクの首輪
紅い血
柴犬。通称サクラ・・・
の
死体
愛くるしかったその顔は
無惨にも悲痛の表情。
ふわふわの毛は赤色に染まっていた。
草の分け目に放置してあった
犬の死体。
栄倉さんの悲鳴がこだました。