ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ブラックチェーン ( No.5 )
日時: 2010/02/05 16:56
名前: 白兎 (ID: jvoffn3S)

********** ベテラン警部、岩崎竜郎 **********
 
  「警部ーーー」
 
 ・・・新米刑事の山田やまだだ。

  「ん?何だ。」

  「ほら、あれっすよ、この間の事件なんすけどぉ・・・」

 相変わらずの軽いノリ。

  「あの遺体の身元分かりましたー。
   塚本愛美、東京都・・・区の・・・に在住の東栄高等学園の2年生だそうで。」

  「そうか・・・」

 その東栄学園には私の娘の岩崎美宇が通っている。
 親として、まず娘の事を心配するのが普通であると思うのだが、俺の頭の中では他の事でいっぱいだった。

 それは、今度の事件の謎のことだ。

 俺は、この事件を見た時、不思議でならなかった。

 なぜなら、老衰で死んだ人はともかく、だいたいの人は苦しそうな顔をして死んでいくものだ。

 それなのに あの遺体は

 笑っているかのようだった。

 どういう事だ、なぜだ、

 意味が分からない、分からないのだ。


 俺もかつては東栄学園の生徒だった。
 
 ・・・「意外。」とみんな言うことだが、
 俺は文化部員だった。


 いや、正確には・・・・