ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ブラックチェーン ( No.64 )
日時: 2010/03/29 18:46
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

  ********** THEお花見ショー!! **********
 
 あの日から一週間後。

 河浦は警察に無事捕まり、罪も認めているらしい。
 賢人の集めた証拠も、向こうで役に立っているようだ。

 死体も、身元がわかるものはすべて遺族に返されたらしい。


 侑くんは本来死体遺棄の罪になるが、脅されていた事と子供だということで
 カウンセリングを受けつつも、普通の生活を送れているようだ。

 しかも、お婆ちゃんの体の具合もすこし回復したらしい。




 そんなわけで!!(どんな訳だ)

 今日は私と賢人と利奈と侑くんと侑くんのお婆ちゃんでお花見です!!


  
  「んじゃ〜みんな、コップ持った〜?」

  「「は〜い!」」


  「「「かんぱ〜い!!(ジュース)」」」


 
 桜はもう満開になっていた。

 ひらひらと桜の花びらが舞っている。


  「わ〜利奈のピンクのスカート春っぽくて可愛い〜♪」

  「え〜w美宇の花柄ワンピのが可愛いよぉ〜☆」

  「・・・・(女って褒め合いたがるのはなぜだろう)」



  「おばあちゃん、桜きれいでしょ?」

  「そうね、侑。とっても綺麗ね。」
 
  「良かったね、侑くん。お婆ちゃんと桜見れて。」

  「うん!!」



————————————

 
  「あれぇ?美宇姉ちゃんと賢人兄ちゃんはぁ?」

  「え?あ、そういえばどこいったんだろ・・・。」


  「な〜んだ。これ、あげようと思ったのにぃ」

  「って侑くんそれ・・・」

 
 侑くんが持っていたのは、動物の死体・・・ではなく、

 桜の枝だった。


  「だめじゃん!勝手におっちゃぁ!!」

  「ごめんなさい・・・きれいだったから・・・」


  「いいんじゃないか?」

いつの間にか、賢人と美宇は戻ってきていた。


  「賢人、いつの間に・・・
   っていうか、なんで『いいんじゃないか』なの?」


  「『花盗人に罪は無い』というだろう?」

  「賢人兄ちゃん、それ、何て言う意味?」

  「花の美しさに惹かれたあまり花を手折ることは咎める事でも無いってこと。」


  「ふぅん・・・じゃ、さっきのも罪にはならないって訳?賢人。」

  「・・・・まぁ、そういうことかもな。」

  「今日の美宇は花柄ワンピがよく似合っててきれいだったからね・・・・。」

  
  「??」