ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ブラックチェーン ( No.66 )
日時: 2010/03/30 13:52
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

********** 答え合わせ付きエピローグ **********


  「花屋敷の時、超怖かったよねぇ〜!」

  「うん、死ぬかと思った・・・」

  「ってかさ、河浦のデータをディスクに入れるなんて、いつでも出来たじゃん。
   賢人、なんで途中で行っちゃったわけ?」

  「本来、あの時間は木山が職員室に居なければいけなかった時間だ。警備上な。
   でも、木山は無断欠勤中だったから、代わりに誰かいなければいけなかった。
   あの日、本当は河浦は職員室にいるはずだった。
   まぁ、居なかったがな。」

  「うん。花屋敷にいたからね。」

  「・・・ちょっと待って?」

  「へ?どうしたの、利奈。」

  「あの日、河浦は私達を殺そうとしていたんだよねぇ?」

  「うん・・・。」

 
  「何で、うちらが花屋敷に来ることがわかったの?」

  
  「あ・・・!!」

  「・・・そこ見てみ?」

 
 賢人が指した方角を見ると・・・

 んんん・・・!?


 黒くて四角くてメカっぽい・・・?


  「この部屋には、盗聴器が付けられている。」


  「「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」」

  「河浦は、あれをつかって俺らの情報を知っていたんだ。」

  「だって盗聴って犯罪じゃ・・」

  「もっとすごい犯罪してるだろ。
   俺らが花屋敷にいたことで、不審に思ったんだろ。
   まぁ、当然のことだな。」

  「っへぇ〜」

  「でもさ・・・それ、判ってて花屋敷へいかせたの?」

  「河浦やその他の教師に見つかることなく証拠を見つけるには、これしかなくて・・・。」

  「もう!じゃ、花屋敷の捜査を頑張ることなかったんじゃんか。」

  「わるい・・・。」

  「ま、いいけどさっ」

  「でも、賢人って意外と強いんだね。細いのに。」

  「若いからな。」

  「ははっww」 「強い理由、そんだけ!?ww」




 私たちは


 あんな事件を見ても、今はまだ、笑っていられた。

 利奈や賢人が居たから、笑っていられたんだ。



 
 でも、思う。


 二人がいなかったら、どうなっていただろうって。



 
 



  二人がいなくなったら、どうなるだろうって。