ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ブラックチェーン ( No.72 )
日時: 2010/04/09 20:43
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

********** らんらん気分♪の先には・・・ **********

  「わ〜っ!ねっ見て見て!!海だよ〜」

  「わっ本当だぁ〜!!きれいだね〜」

 海沿いを走るバスの中、私と利奈は修学旅行のときのような会話をしている。
 今、私たちが向かっている弥生旅館はもうすぐだ。

  「その弥生旅館ってどんなところなの?」

  「前に行ったことがあるけど、けっこう良い感じの所だったよぉ♪」

  「本当!?めっちゃ楽しみ〜!!」


弥生旅館——————————

バスから降りると、女性スタッフが出迎えてくれた。
  「ようこそ、弥生旅館へ〜☆林さまですね?お待ちしておりました〜」
そんな決り文句をうけて、旅館の中へ。

私たちは荷物を部屋に置いた後、ロビーでくつろぐことにした。

  「お部屋も案外広かったねぇ〜二人部屋にしては。」

  「だよねっきっと温泉も広いのかな?」

 私が利奈のほうを見て、喋りながらソファーに腰掛けようとした時

  (どんっ)  誰かとぶつかった。

 私はすこしよろけつつ
  「いったぁー・・・」と呟く。

 一方、ぶつかってきた女性は、そのまま悠然とソファーに腰掛けた。

  「あー・・・ごめんなさいね。」
 女性は私には眼を向けることなく、そっけなく言った。

 何だあの人はっ!!←ちょっとキレ気味。

 
 すると、たくさんの人達が女性のところへ向かって来た。
 「先生ー!!」といいながら。

  「どうしたの?そんな慌てて。せっかくの社員旅行なのよ?」

  「いえ・・・さっき、助手仲間の霧沢が・・・・」

  「なに?霧沢がどうしたのよ。」

  「海に死体があるのを見つけたらしく・・・」

 ・・・・・えぇ?

  「な、何ですって!?じゃ、早く警察に連絡してちょうだい!!場所はどこなの!?」

  「ここから西に行った・・・にあったそうです。」

 
 ・・・・・・・えぇ(´・ω・`)?

 するってぇと、なんだ?あれか?
 なんかアレのにおいがするゼ・・・・

    THE・殺人(&死体遺棄)・・・なのか?どうなんだ?えぇ?

 すると、利奈が私の腕を小突いてきた。

  「ねぇ、行ってみない?その場所♪」

  「いやいやいや、駄目でしょ。そんな・・・」

  「いいのいいの♪それに、なんか探偵部って感じじゃん?」

  「・・・・・。」

 利奈にはもう、何を言ってもきかないだろうと私は直感的に判断した。


 そして私たちはそこへ行った。


 
 綺麗な深い青色をした海のなかには、大きな石や小さな石がたくさんあった。

 その石たちのなかにあったもの、


              女性の死体。