ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ブラックチェーン ( No.73 )
日時: 2010/04/10 17:14
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

********** サブタイ付けるのってむずいよね・・・ **********

  
 そうこうしてるうちに警察が来た。
 周辺にはテープが巻かれ、私たちは遠くからの見物となる。

 警察が遺体を海から引き上げた。

 ずっと海の中にあったからなのだろう。女性は醜く腐敗しており、とっても気持ちが悪い。
 もうボロボロになっているが、白い白衣のような服を着ている。

 そのとき、向こうから大きな声が聞こえた。

  「えっ・・・!あれって・・・理狐りこ先生じゃ・・・」
 さっき霧沢きりさわと呼ばれていた女性。

  「何言って・・いや、まさかそんな・・・!!」

  「でも本当、加賀見かがみ先生にそっくりだわ・・・。」
 うげっ!さっきの性格激悪女!!


 その人達によると、遺体はどうやら加賀見 理狐という女性にひどく似ているらしい。
 彼らの様子をみると、かなり可能性は高そうだ。


 その後怖い物見たさにやってきた人達のせいで、ほとんど向こうは見えなくなってしまったので今日はもう旅館へ戻ることにした。

  「いや〜なんか、すごかったねぇ〜♪」

 こいつ、よくあんな死体見てこんなこといえるよな。

 なんて私が利奈に対する感心のようで、本当はあきれていると

  「んじゃ、呼びますか?」
 と、利奈はいきなり言ってきた。

  「は!?何が!?」

  「何がって・・・賢人を呼ぶんだよ。」

  「何ゆえに!?」

  「だって、事件解決しなきゃじゃん?」

  「えーーーー!!無理でしょ。もう警察も動いてるし・・・」

  「そんな事言ってたら、いつまで経っても探偵クラブ復活できないじゃん!!」

  「そ、そうだけど・・・。でも、賢人まで呼ぶの?」

  「うん。賢人がいなきゃ解決すんの無理かなぁって・・・。」
  
  「でも、賢人の泊まるところとか・・・」

  「・・・なんとかなるって♪」

  「オオォオオオォイィィ!!」
 私の突っ込みが無駄に終わったのは言うまでもなかった。


数分後———————


  「美宇っ賢人来てくれるって♪」

  「マジっすか・・・。」
 くそぅ!なんでOKしちゃうんだ賢人ぉ!!

  「あ、そんで利奈〜明日は何すんの?」

  「う〜ん・・・。賢人が来れるのは夕方くらいからって言ってたからな・・・。んじゃ、それまであの人達に話聞いてみる?」

  「えっ・・・あの人達って、今日の?」

  「もち☆」  
 最悪・・・・(-_-;)‖


翌日————————


 あの性格のわるい女と、その愉快な仲間達(何処が?)に話を聞く。


  「「あ、皆さんおはようございまぁす☆」」←超スマイル。

 すると、仲間のうちの一人の女性が返事をしてくれた。
 年は・・・二十代前半くらいかな?

  「あ、おはようございます・・・。えっと、あなた達は?」

  「私たちは東栄学園の二年で、岩崎美宇。こっちが林利奈です☆」

  「そうですか・・・。私は高地先生の助手をしております、霧沢と言う者です。
   で、こちらがその高地 望魅こうちのぞみ先生です。」

 あの性格悪女のことだ。
 ん?先生・・・?

  「えっと、なんのお仕事なんですか?」

  「あ、私たちは主に海に関しての研究をしています。今は、年一回の社員旅行に来ているんですよ。」

 研究員なのか・・・。

 そのとき、霧沢さんの後ろにいた男の人が話しに入ってきた。

  「ん?何話してんだ?霧沢。」

  「あ・・久遠君!
   利奈さん、美宇さん。こちら、久遠 正輝くどうまさき君。同じく助手をしているかたです。」

 霧沢さん今、目がパッとはなやいだような・・・。


  「それで、昨日言ってた加賀見理狐さんって言うのは?」

  「・・・それが、行方不明なんです。」

  「「えっ・・・!!」」

  「二ヶ月前ぐらいから、行方がわからなくなってしまって・・・。」

  「昨日の死体はもしかして・・・?」

  「まだ、分かりません。でも、とっても似ていました・・・。」



 夕方になって、賢人もやって来た。



 この事件は、いったいどうなってしまうのだろうか

 
 それは神のみぞ知るところ・・・


 だったら良かったのに。